続・終物語(映画) 感想

先日,続・終物語の劇場版を拝見してきました。

(画像は現地で撮影したものです。数年前から使用しているスマホのカメラではそろそろ厳しいか…)

友人に誘われて行ってきました。
私は原作既読で,発売当時に読んだとき(読書メーターの感想を見ると,読んだのはもう4年以上前のようです…。)の印象がイマイチだったので正直あまり期待はしていなかったのですが,思っていたよりおもしろかったです。

内容は終物語までを把握していることを前提としており,これから映画館に行こうと思っている方は取り急ぎアニメを一通り見てから行ったほうが無難かと思います。

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また,若干内容が小難しいので原作小説も読んでおくとベターかと思います。

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上記の感じでアニメor原作小説をここまで見続けられる方ならきっと満足できる内容かと思いますので,是非映画館まで足を運んでみてください!

以下,ネタバレありで感想を記載します。

内容を把握している方向けの記載となりますのでご注意を。

■感想(ネタバレあり)

(以下,ネタバレありのため少し空行を入れておきます)

続・終物語は物語シリーズの最終巻である終物語(終わるとは言ってない)の次に出てきた後日譚ということで原作小説が発売されました。
当時私は物語シリーズにそこそこ傾倒しておりまして,終物語がきれいに終わったことや,続・終物語の内容がちょっと斜め上(本文曰く「ゆるい企画」)であったこともあり,個人的に続・終物語はあまり好きではありませんでした。
(余談ですが,今でも物語シリーズは終物語で終わっておけばよかったのではないかと思うことが多いです。オフシーズンもおもしろい話が多いですが,それはそれとして。)

そんな思いがあったためあまり期待をしていなかった続・終物語ですが,なかなかしっかりしていておもしろかったです。

原作小説を読んでしばらく経ってしまっているため若干うろ覚えですが,ほぼ原作踏襲だったと思います。
上映時間が2時間半くらい?あり,特にこれといったカットもなかったように思います。

中身が「鏡の世界に来ちゃった!(ゆるい企画だ!)」⇒「もしかして夢オチ!?」⇒「夢オチじゃありませんでした」という変遷を辿るのでシリーズ最終巻として原作を読んでいる最中は気が気でなかったのですが,その後に何冊もシリーズが刊行されている現状で映画館で見ると落ち着いて見れましたね。
その状態で見ると,高校生活の終わりにちょっとセンチになっていた阿良々木君の心残りや不安が上手く表現されており,自分の中での評価が好転しました。
こういうのは見る側の状況でころころ変わってしまうものかと思いますが,あんまり気持ちのいいものじゃないですね。

それはそれとして,続・終物語は他の物語シリーズの話と比較してやはり少し落ちると考えている部分がございます。
(完結後の「おまけ」にわざわざ言うことではないのでしょうけども…。)

まず,せっかくの劇場版なのにあまり動きのある描写が少なくて若干もったいないように思いました。
話の内容から仕方のないことではありますし,作画自体はきれいでしたが,傷物語がよく動いていたので印象としてはこうなってしまうのもやむなしな気がしています。
(傷物語は延期に次ぐ延期とか謎の3部作とかやらなければもっと評価が高かったんじゃないかと思うのですが)

あと,劇場版でやるには内容が不向きだったように思います。
主要人物のほとんどが普段と別の人格で,「劇場版」に釣られて来た方にはイマイチピンと来ないのではないでしょうか…。

また,続・終物語というより原作と劇場版での差異なのですが,タイトルの画像(?)が気になります。

下記が原作の表紙です。
これを見たとき「なんで最終巻の後日譚の表紙が新キャラなんだよ…」と思ったものですが,結局老倉さんでしたということでよい伏線だったと当時感じた記憶があります。

で,下記が劇場版のタイトル画像(ジャケットといえばいいのか?)です。

後ろに老倉さんいるうううううううううう

おそらく鏡をイメージさせたかったのかと思いますが,先に伏線を回収してしまっていてこれは個人的にはマイナス
(いい絵だとは思いますが…。)

そのわりにOPは井上さん歌唱じゃなくてインストなのがよくわからないですね。
「OPはその話のヒロインが歌う」という謎法則から井上さんが歌っているものだと思っていたのですごく肩透かしを食らった気分でした。

といった辺りが印象的で,若干ネガティブな感想になってしまっていますが,全体的にはとてもよい出来でしたし,来場者特典でもらったクリアファイルもいい感じでしたので概ね満足です。

最近原作は刊行ペースが落ちて大人しめですが,漫画も含めて物語シリーズの今後の展開がとても楽しみで,その一端としてファンなら見ておくべき映画だと思いました。

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