ジュマンジ/ネクスト・レベル 感想

ジュマンジ/ネクスト・レベル を拝見してきました。


(画像は拾い物です。)

ジュマンジ/ネクスト・レベルは,2018年に日本公開された映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」の続編です。

■あらすじ(Wikipediaより抜粋)

前作での脱出の後、スペンサーは破壊されたジュマンジの部品を密かに保持していた。NYでの生活に疲れていた彼は、久しぶりに友達のベサニー、フリッジ、マーサと会うことにするが、当日彼がみんなの前に現れることはなかった。その後、ベサニーたちはスペンサーを探しに家に来て、彼が再びゲームの世界に入り込んでいると判断し、ジュマンジに戻って彼を救出することにする。さらに、騒ぎを聞いたスペンサーの祖父エディと、彼の友人のマイロ・ウォーカーまでもが、ジュマンジに入ってしまう。スペンサーの友達はエディとマイロをジュマンジの世界に慣れさせながら、スペンサーを救出しようとするが、以前よりもレベルアップしたジュマンジに悪戦苦闘する。

前作は私にしては珍しく日本で公開されてからわりとすぐに見に行った作品で,続きをやるならということで本作も映画館に行って見てきました。好きなシリーズということでひいき目なところもあるかと思いますが,期待通りにはおもしろかったと思います。

「ジュマンジ」⇒「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」は前作との関連を知らなくても十分に楽しめる内容でしたが,「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」⇒「ジュマンジ/ネクスト・レベル」はあらすじにもある通り完全な続き物なので,見ていない方は「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」を見てから(+可能なら「ジュマンジ」も見てから)見ていただけるとよいかと思います。

以下,ネタバレありで感想を記載します。
内容を把握している方向けの記載となりますのでご注意を。

■感想(ネタバレあり)

(以下,ネタバレありのため少し空行を入れておきます)

前作の感想でも書いた通り,私はこのシリーズでは最初の「ジュマンジ」が最も好きで,ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングルは次点,といったところです。その上で,本作「ジュマンジ/ネクスト・レベル」は「ジュマンジ」を超えることはなく,「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」と同じくらいの満足度かと思いました。

というのも,本作は「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」と同じくゲームの中が舞台で,現実世界が舞台のジュマンジと比べるとやはりなんでもありな印象と規模の小ささを感じてしまいます(まぁこの辺りはあらすじを見た時点でわかってはいたのですけどね)。

今作のポイントとしては,新キャラクターである2人のおじいさん(エディとマイロ)の登場と,その2人を含めたゲーム世界でのキャラクターのアサインの変更かと思います。

序盤~中盤のおじいさん2人が経験者の面々を振り回していく様子や,前作とのアサインの変更によるごたごたした感じはコメディタッチでおもしろかったです。ただ,冗長なやりとりが多くてテンポが悪かったように思えて,見ていてちゃんと終わるのか不安ではありました(そもそも視聴者の大半は前作を見ているから基本ルールはわかっているわけですし,その上おじいさん2人は覚えが悪いので…)。

おじいさんの友情の件はなかなか感動的ではありましたが,その辺りを済ませるとキャラアサイン変更機能がある水を使ってあっさりお役御免になっていたのはちょっとかわいそうな印象でした。ただ,皮肉にもその後は前作のようなスピード感を取り戻し,序盤~中盤がゆっくり進行だったことと対比されてテンポがかなり良くなったように感じられました…。

この機能,どうなんですかね…。
禁じ手な気もしますが,クリアするには必須だったかと思うので脚本としてはやむなしなのかな…。

また,序盤~中盤がゆっくり進行の影響かと思いますが,最後の方が駆け足で戦闘はあっさり目で,かつ,なんとなくご都合主義な印象を受けました。前作よりコメディに寄せた感じですかね(キメ顔も効果的で,回数も多かったような…)。

不満な点を挙げるとすれば,前作よりライフの扱いが軽かったことですかね。

おじいさんの謎判断で狙撃されて全員1機減らしたり,おじいさんの同士討ちで1機減らした辺りはもっとなんとかしなくてはならないところかと思いました。また,アレックスが馬救出時にあっという間に2機失ったり,残機1になってからもわりと普通に動いていたのはかなり違和感がありました(彼は前作では残機1になってからはリスクを避けて引きこもっていた人間なのに…。)

あと,おじいさん2人の友情の話はしっかりと表現されていてよかったと思いますが,スペンサーとマーサの間の話が適当だったように思えました。まぁ時間の都合もあると思いますが,元の距離に戻るきっかけになるようなゲームプレイだったかな…と思えてしまいました。

あとは,(我ながらまだあるのか)日本語版のエンディングは個人的にはあまり雰囲気に合っていなかったように思えました。オリジナル版はどんな感じだったのでしょうか…?

また,今作も前作に引き続いて見ていて気になったことがが多かったです。

・そもそもスペンサーがあのゲームを引っ張り出したこと自体に納得がいかぬ。
・アレックスとベサニーはどうやってゲームに入ってきたのか?
・マイロは体調が悪いとはいえ,さすがに馬の状態でゲーム内に残ろうとするか?

まぁこの辺は気にしてもしょうがないかな…

■まとめ・展望

全体的にはコメディタッチな演出やおじいさんの友情を描いたパート,前作からちょっと捻ってきた小ネタなどはとてもよかったように思いますが,2時間にいろいろと詰め込みすぎな印象を受けました。

ただ,今作はラストシーンでまさかのエンドロールキャンセルがあり,その後のシーンで「ジュマンジ」のキャラクタが出たり,現実世界側でまたダチョウ(のようなもの?)が出てきたりと,続編の布石と思わせるような描写が入っていたことが個人的には大きいです。

おそらく続編はゲーム内ではなくて現実世界側に影響を与えるオリジナルの仕様を踏襲するものと思われるので,続編への期待感が高まります。期待して待っていようと思います。

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