先日,映画の青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ないを拝見してきました。
(画像は現地で撮影したものです。若干のピンボケは仕様です。)
友人に誘われて行ってきました。
私はアニメは視聴済みですが,原作は未読でネタバレしていない状態で見に行きました。
詳しい内容は後で触れますが,内容はアニメの内容を一通りを把握していることを前提としており,これから映画館に行こうと思っている方は取り急ぎアニメを見てから行ったほうが無難かと思います。
アニメの内容が頭に入っていれば満足できる内容かと思いますので,是非映画館まで足を運んでみてください!
以下,ネタバレありで感想を記載します。
内容を把握している方向けの記載となりますのでご注意を。
■感想(ネタバレあり)
(以下,ネタバレありのため少し空行を入れておきます)
この記事の作成にあたってWikipediaで少し調べてみまして,思っていたより原作の既刊冊数が多くてちょっと意外でした。
その上,アニメの1クールでだいたい5巻分くらい,映画も80分くらいで2巻分をやっていたので,なかなかの圧縮率と思います。
実際のところ,原作未読の私から見ても特に映画の前半はかなり駆け足に見えました。
一緒に見に行った友人は原作既読だったそうですが,全体を通してかなり端折っていて残念というようなことを言っていて,感覚に近いものと思います。
とは言えこの点についてはわりと良し悪しかと思っています。
読者の側でいくらでも速度を加減したり読み飛ばしたりできる漫画や小説と異なり,アニメや映画などの映像メディアはその辺りを見せる側の指定した速度や情報量で視聴者が見ることになるので,映像化の際に長さや情報量を落とすのは結構ありだとは思います。
そうは思うものの,今回の映画はもう少し長くてもよかったですかね。
私は集中力が長く続かないのでわりと短めでいいかと思うことが多いのですが,今回は前半は早いし,後半は説明不足な印象と余韻が少ない印象を受けました。
原作既読だとさらに短く感じるのは納得です。
いきなりネガティブな感想になってしまっていますが,ストーリーや演出などはとても満足です。
TVアニメ時にはなんだかよくわからない存在だった翔子さんの深堀りされ,ちょっとですがTVアニメのラストでほったらかしにされた妹さんも日常に戻っている様子が描かれ(学校行けてるのかな?とは思いますが),「続きは映画館で!」商法ではありますが,アニメの最終回を見終わった後と比較してもとてもすっきりはしました。
登場人物は少ないですが,何も言ってないのに行動から察したり察されたりしていて,それぞれがお互いを理解しあっている感じがいいですね。
大体の登場人物は思春期症候群絡みで内面がよく深堀りされていることもあって,見ていて気持ちよいところです。
ちょっと思うところとしては,翔子さんの中学生時と大学生時はもうちょっとコントラストの利いた見た目にしていただいた方が私のような違いのわからない者にもやさしいかと思いました。
(中高大であまりお顔がかわらないようにお見受けしました…。)
また,ラストも感動的で満足なんですが,ちょっとご都合主義な感じと,単純に理解が足りないせいだとは思いますが,よくわからない印象もありました。
今回の変遷は簡単に書くと下記だと理解しました。
B Aにより峰ヶ原高校で麻衣さんに出会い,いろいろと起きる
C 咲太の事故後に翔子さんに心臓移植
2. D Cを知り咲太事故回避。麻衣さん事故後に翔子さんに心臓移植
3. E Dを知り咲太・麻衣さん事故回避。咲太・麻衣さんから翔子さんに心臓移植なし
F 翔子さんが咲太の重荷にならないよう,Aをしないようにすることを決意
4. G Fにより翔子さんが咲太と会うことがなくなり,第三者から心臓移植されて快復
H いろいろあって再会。終わり。
上記がある程度正しいと仮定すると,まず,Gのようになり得るなら時間軸的にCやDに至る前に先に心臓移植が達成されるはず(まぁ,これは麻衣さんが出た映画によりドナーが増えた効果なのかもしれませんが…)。
また,FによりAがなくなったはずで,咲太と麻衣さんが付き合うまでの過程が謎で,説明もなくラストシーンになったのでちょっとびっくりしました。
TVアニメ1クール分(上記B相当)のやりとりはあったのかなかったことになったのか…?
この辺りは原作だと説明があるのかなぁ…。
ラストシーンに関しては,翔子さんが咲太・麻衣さんについての記憶があるのは能力の都合上当然として,咲太と麻衣さんは翔子さんについて記憶がないのが正常と思います(微妙に記憶があるような描写がありましたが)。
これが正しいとすると,この後の話で翔子さんが再登場したとしても,今回の話でのやり取り分の記憶が咲太・麻衣さんにないのはなんだか悲しいですね。
といった感じで思いつくままに書いてみましたが,もっとネットとか見れば解説が見つかるのかな…。
上記を踏まえて,原作についても興味が出てきたので機会があったら読んでみたくなりました。
時間を作って読んでみようかな。